フランス語を勉強している日本人の友人と話していて、フランス語の数字を覚える時に、どうしてそうなるのか不思議に思い、つまづいてしまうのが70〜80〜90の数え方です。
60までは理屈はわかるのですが、70は60(soixante)+10(dix)=70(soixante-dix)になり、79までこのルールが続きます。80にはかけ算が登場します。4(quatre)(×)20(vingt)=80(quatre-vingts)になり、89までこのルールは続きます。90は80(quatre-vingt)+10(dix)=90(quatre-vingt-dix)になり99までこのルールが続きます。
他にも21は20(vingt)と(et)1(un)=21(vingt-et-un)となり、このように「と」という意味の「et」が入る場合もあり、下一桁が1の21、31、41、51、61にそのルールが適応されます。
覚えてしまって、慣れてしまえば大丈夫ですが、最初は苦労します。
また、名詞には性がありますので、数量を表す時、本は男性名詞なので「本が1冊」で「un(アン) livre」、トマトのように女性名詞の場合はトマトが1つ「une(ユンヌ) tomate」になります。フランス留学時代の友人で、間違いたくないから「マルシェで野菜を買う時は2個買う」という友人もいました。ちなみにマルシェでは大きいものは個数を指定して買いますが、ジャガイモやトマトなど小さいものや沢山消費するものはキロ単位で購入する人が多いかもしれません。
日本語の数の難しさはどういうことでしょうか。1〜100まで数字を言うだけならばフランス語よりは簡単ではないかと思います。ただし、数詞が出てくるとかなり複雑になってきます。物の形状や性質によって変わります。
本は1冊(いっさつ/ittsatsu)、2冊(にさつ/nisatsu)、3冊(さんさつ/sansatsu)、4冊(よんさつ/yonsatsu)…
トマトは1個(いっこ/ittko)、2個(にこ/niko)、3個(さんこ/sanko)、4個(よんこ/yonko)…と数えることもできますし、1つ(ひとつ/hitotsu)、2つ(ふたつ/futatsu)、3つ(みっつ/mittsu)、4つ(よっつ/yottsu)…と数えることもできます。
皿や紙など、薄いものは枚(まい/mai)を使用し、1枚(いちまい/ichimai)と言いますし、棒の様な長い物は本(ほん)1本(いっぽん/ittpon)、2本(にほん/nihon)、3本(さんぼん/sanbon)と数え、「ぽん/pon」「ぼん/bon」「ほん/hon」と数詞の発音が変わることもあります。
箸は2本(にほん)で1善(いちぜん)となり、1膳(いちぜん/ichizen)、2善(にぜん/nizen)、3善(さんぜん/sanzen)と一般的には数えます。他にも一揃え(ひとそろえ)という言い方などもあります。
他にも、日にちや時間など様々な特徴的がありますので、難しいと感じるかもしれませんが、必要なものから覚えて、慣れていけば良いのではないかと思います。
本が3冊あります。 3冊の本
トマトが5個(5つ)あります。 5個のトマト 5つのトマト
皿が5枚あります。 5枚の皿
箸が二膳あります。 二膳の箸 二組の箸
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