みなさん 「やさしい日本語」を知っていますか。
普通の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい日本語のことです。
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに、日本語が分らない、または難しいことが理解できない外国人被災者の方が情報弱者になってしまったことから、災害発生時の情報をどのように伝えればよいかという研究を弘前大学 人文学部 社会言語学研究室の佐藤和之教授とゼミ生のみなさんの研究により考案されたものです。弘前大学は青森県にありますので、青森県の方言に精通された研究室として活動をされています。
やさしい日本語はその後、2004年10月23日の中越地震や2011年3月11日の東日本大震災の際にも活用されました。
このような経緯で考案された「やさしい日本語」カテゴリー1は災害発生72時間以内の情報を伝えることを目的としています。
その後、カテゴリーⅡが考案されました。こちらは災害発生72時間以内に限らない生活情報を伝えることを目的としています。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックで訪日外国人が増えることもあり、今では多くの行政機関や教育機関、民間の団体でも「やさしい日本語」の重要性理解され、取り上げられています。
東京都オリンピック・パラリンピック準備局
自主学習教材として日本語を勉強するみなさんに「やさしい日本語」を紹介したいと思い色々調べていたところ、「やさしい日本語」を学ぶ際に参考にさせて頂いた弘前大学人文学部 社会言語学研究室のウェブサイトが2020年1月17日、日本時間の17時以降閉鎖される記事を見つけました。
昨年、2019年1月17日には公式サイトにて、閉鎖のお知らせが掲載されていました。
弘前経済新聞のウェブサイト
弘前大学の「やさしい日本語」ウェブサイト閉鎖へ 25年の節目で
弘前大学人文学部 社会言語学研究室ウェブサイト ホーム
閉鎖のお知らせ
2020年1月17日、日本時間の17時まで、やさしい日本語のパンフレットなど、様々な資料のダウンロードが可能です。
パンプレットなど、「やさしい日本語」リンク先
佐藤 和之教授と卒業された方も含めまして、ゼミ生のみなさまに敬意を表しますと共にお礼を申し上げたいと思います。
Comments