言い訳するな!と言われる日本の子供。
自分の正当性を主張するように言われるフランスの子供。
「C'est pas ma faute !」[セ パ マ フォート]「わたしのせいじゃない!」この言葉はフランスでよく聞く言葉です。
コメディ映画のタイトルにもなっているくらいポピュラーな言い回しで、責任の所在が自分に降りかかって不利になりそうな時に、老若男女誰でも使います。
また、自分の仕事の範疇ではない時など、「C'est pas moi !」[セ パ モワ] 「わたしじゃない!」も同じように口を突いて出てくる言葉です。その後、自分が悪くない、責任は別にある。またはわたしは関係ないというなぜなら・・・と説明が始まります。
いやぁ、明らかにあなたのせいでしょう!と思う時にも言われるので、カチンとくることがよくありましたが、最近はその言い回しにも寛容になり、自分も使うようになっているのでビックリします。
日本人が海外に行って日本にいる時と同じようにすぐ謝罪するような対応をすると、訴訟社会では揚げ足を取られて負けてしまうと言われることがあります。自分の正当性を論理的に、結論から説明する習慣は国際社会では必要なスキルだと思います。
日本でも、最近は悪質なクレーマーに対する企業の対応として、謝らないように相手の機嫌を元に戻す手法も使われています。製品などのクレームの場合は相手の気持ちに同調して、それについては「不快な思いをおかけして申し訳ありません。」と言っても、本当に製品に問題があったことが分からないうちはそれについては謝罪しないようにするというのもその一つです。これはかなりテクニックが必要です。普通の感覚だと日本人はすぐに謝ってしまいがちなので。
逆に、国際的な感覚を持って日本で対応すると、コミュニケーション上、上手くいかないこともあるかもしれません。
また、日本語の文法的な観点からも誤解が生じる場合があります。
例えば、自分の不注意で、高価な花瓶を割ったとします。
持ち主に伝える時に、なんと言えば良いでしょうか。
1.「花瓶が割れました。」または「花瓶が割れてしまいました。」
2.「花瓶を割りました。」
3.「花瓶を割ってしまいました。」

正解は3番「花瓶を割ってしまいました。」です。
なぜでしょうか。理由は
1.「花瓶が割れました。」または「花瓶が割れてしまいました。」
「割れる」は“自動詞“
「え?花瓶が自分で落ちて割れたの??」と思われます。
もちろん、何かの振動などで落ちることもあるかもしれませんが、まれにしか
起こりません。
責任転嫁(自分のせいではない、誰か、または何かのせいにすること)している
ように聞こえます。
2.「花瓶を割りました。」
「割る」は〜を割るで目的語を伴うので、“他動詞“
「え?(あなたが)わざと割ったの?」と思われます。
3.「花瓶を割ってしまいました。」
割ってしまいました「動詞」+〜しまった
動詞 テ形 +〜しまった で後悔の気持ちを表すことが出来ます。
この言い回しで、申し訳ないことをしてしまったという気持ちが伝わります。
これが正解です。
「すみません。花瓶を割ってしまいました。」
このように言われたら、
「大丈夫?ケガはしなかった?」と心配したくなります。
「形あるものは必ず壊れる」仏教の「諸行無常」の考え方で、母はよく言っていました。
もし、本当に自分の不注意で割ってしまったのであれば、言い訳をするより、謝った方が円満になるのが日本社会的な考え方かもしれません。

例えば、割れた経緯を自分のせいではなくて「誰かに押されてぶつかって壊した」などと言うと例え本当だとしても、「言い訳するな!」と言われるような気がします。
もちろん、冷静な人はそのようなひどい言い方はしないと思いますが。
では、もし、割ったのが自分ではなく、割れている状態を見つけて報告する場合はどうすればよいでしょうか。
「花瓶が割れていました。」なぜか理由は分からないけれど、見た時には既に割れていたという意味になります。
もしかすると、言われた持ち主は「何で?」場合によっては「あなたが壊したの?」と聞かれるかもしれません。
その時は「分かりません。見た時にはもう壊れていました。」と状態を説明しないといけませんね。
この場合は「C'est pas ma faute !」[セ パ マ フォート!]「私のせいじゃない!」を主張しましょう!
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