神道(Shinto)と仏教(Bouddhisme) 日本人の生活に馴染みすぎていて、宗教というよりも文化になっている二つの宗教
- Mie Tanaka Faucher
- 10 mai 2020
- 5 min de lecture
全ての日本人と日本の家庭がそうであるわけではありませんが、神道と仏教という二つの宗教は日本人の生活の中に入り込んでいます。
私の実家には神棚(神道の神様をお祀りする小さな社)と仏壇(仏様にお参りする棚)が一つずつありました。
12月31日の夜から元旦にかけて、近所の神社にお参りすることを二年参りと言います。
元旦にお参りすることを初詣と言います。



ちなみにお寺では12月31日の夜に、煩悩を忘れるため、108回除夜の鐘を鳴らします。

子供の成長を祝う七五三という行事がありますが、女の子は数え年(実年齢に1歳足した数)7歳と3歳の時、男の子は5歳の時に神社に行ってお詣りをします。着物を着て行って千歳飴をもらった記憶があります。
19歳になると厄祓いをしに神社に行ってお祓いもしました。
旅行先に神社やお寺があれば訪れ、御朱印をもらうこともブームになっています。
神社で言うとそれぞれの神様の得意分野があるので、受験に合格したければ学問の神様に、妊娠した時に子供が元気で母子ともに健康であるように安産祈願出来る神社もあります。
結婚式も神前式もあれば仏前式もあります。
日本人はキリスト教徒でなくても結婚式場にはチャペルがあるところもあり、そこで結婚式を挙げる人もいます。
クリスマスもケーキを買ってホームパーティをしますし、プレゼンを贈り合う習慣もあります。ハロウィンまでコスプレをしたり、イベントにして楽しんだりしています。
仏教はどちらかと言うと仏事を担っています。それぞれの家には墓があり、管理してもらっているお寺に檀家として所属し、寄付をしたりお墓を維持するためのお金を払ったりしています。
父方のお墓は浄土真宗、母方のお墓は禅宗の曹洞宗です。
宗派も違うので、お経も違いますし、お墓参りのスタイルも違います。
浄土真宗は仏教の中でも割と開かれていて、お坊さんは髪を伸ばしても良いし、結婚しても良いというのが割と昔から許されていました。
仏教では人が亡くなった人のことを仏様(ほとけさま)と呼び、仏様になってからの名前(戒名)を和尚様が付けてくれます。一説にはお金を沢山渡すと名前が長くなると言いますが、浄土宗では漢字3文字のようです。曹洞宗では祖父と祖母の戒名は6文字(お寺や宗派により異なるかもしれません)
亡くなった後49日間はこの世を彷徨い、成仏すると極楽浄土に行くと言う考え方があります。そのため、父が亡くなった時には毎日お経を読んでいました。

禅宗は自分と向き合う宗教なので、和尚様の説法などを祖母や母と聞きに子供の頃行ったりしていました。子供なので、その後のお昼ご飯である精進料理を食べるのが楽しみでついて行っていただけなのでお恥ずかしい話ですが。
日本にはラジオ体操という号令に合わせて身体を動かすエクササイズがあり、今でも日本のテレビ局、NHKの教育チャンネルで放送していたりします。小中学校ではまだ行われているところもあるかもしれません。
フランスではバカンス中にこんなことはありえないと思われるかもしれませんが、日本では朝、近所の公園や神社に集まってラジオ体操をするという習慣がありました。

夏休み中も規則正しい生活をさせるという目的で、地域の大人が主催していました。行くと一日に一つスタンプを押してもらって、毎日行くと最終日にアイスがもらえるというものでした。
私の子供の頃は近所の神社に集合させられていましたが、その前の30分はその近くの母方のお墓があるお寺に坐禅を組みに行かなければいけない年が一年だけありました。マイ座布団をお寺に置いておいて、30分坐禅をしていました。姿勢が崩れると正されることはありましたが、棒で叩かれることはありませんでした。

よく、「être ZEN」という言葉を「悟りを開いて、冷静でいること」というような意味でフランスでは使われていますが、日本では実際に禅「ZEN」を組んだ経験がある人は本当は少ないと思います。
地域によって違いますが、お盆という習慣が 7月か8月にあります。お盆は亡くなったご先祖様が帰ってくる日とされていて、子供の頃は父方と母方の2つのお寺に両方行っていました。今は少ないかもしれませんが、仏様が自分の家に帰るための目印にするために、提灯にろうそくをつけて持って行っていました。禅宗のお寺はナスやきゅうりに爪楊枝を刺したお供物があったりして、お墓が賑やかにディスプレイされているようなイメージです。
こんなに宗教に基づく行事が沢山あって、生活に根付いているのに、「あなたの宗教は何ですか。」と聞かれると困る日本人が多いと思います。
答えられても、「実家は〇〇教だけど…。」と答える人が多いです。
元々多神教(八百万の神)の神道が日本の古来からあり、そこに中国から伝わった仏教を国の制度の中に取り入れ、神仏習合(神道と仏教が融合していること)となった時代や神仏分離(神仏習合が禁止され、分離させられた)した時代などがあり、太平洋戦争で国を一つにするために天皇を崇める神道がプロパガンダに利用されたと言われていることもあり、様々な歴史がありますし、認識も様々です。
色んな説があり、時代により宗教観が変わって行き、今現在に至っているので、日本人は無信仰とも多信仰ともどちらともとれる不思議な人達かもしれません。
日本語教育では、お互いの国の宗教観の話をするのは避けた方が良いと言われています。
それは私も同感ですが、今回は日本の文化としてご参考までに二つの宗教を紹介させてもらいました。
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